講座詳細

マイクロ化学、1000分の1ミリ流体回路で広がる応用
−水からお酒まで

A2053100.pdf

※用紙で受講者登録または講座申し込みをされる場合は上記からダウンロードしてください。

講座趣旨

NPO法人科学宅配塾企画講座"もっと科学を楽しもう"8
 
AI(人工知能)が囲碁や将棋で人間に勝ち、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が私たちの生活や産業を大きく変えています。また、宇宙ではダークマターやダークエネルギーの存在が明らかになり、アインシュタインが出した宿題の重力波まで発見されました。
 こうした最先端の科学や技術の課題を取り上げ、多くの方々にわかりやすく紹介するのが、本講座のねらいです。
 皆さまのご参加をお待ちしております。

※ 新型コロナウイルス感染症予防のため、講座会場では、(1)2方向の扉・窓を開けて換気を行い、(2)受講者の間隔を2メートル以上確保し、(3)近距離での会話・発話を回避します。
 そのため、定員も25人としました。ご了承ください。

講座概要

講座日程 2020年 6月18日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 20 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 5月19日(火) 午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
6月18日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 三宅 亮 マイクロ化学、1000分の1ミリ流体回路で広がる応用−水からお酒まで
 シリコンやガラスプレート、あるいはプラスチック基材の上に形成された1000分の1ミリオーダーのマイクロ流路網を使って、微量の試料の分離精製や試薬の混合・反応等の化学操作を行うのが「マイクロ流体回路」です。マイクロ流体回路は、既存のチューブを使った流体システムと比べ、コンパクトで、見た目も精緻であり、かつ10億分の1というナノリットルレベルの微量の液体や気体を正確に操作することができるため、これまで、多くの研究者を引き付けてきました。
 本講座では、これらマイクロ流体回路内で起こるユニークな流れの現象や化学反応の特性、更にはそれらの特徴を活かした環境水・飲料水の遠隔監視用モニタや、薬品の合成反応まで幅広い応用例について紹介します。

講師

三宅 亮(みやけ りょう) 東京大学大学院工学系研究科 国際工学教育推進機構、バイオエンジニアリング専攻教授(工学博士)
 1983年大阪大学基礎工学部機械工学科卒、85年同大学基礎工学研究科物理系修了、85年日立製作所機械研究所(現日立研究所)入社、97年工学博士(東北大学)、06年主管研究員、この間オランダ・トゥエンテ大学客員研究員(91〜92年)。広島大学教授(08〜13年)を経て、13年より東京大学大学院工学系研究科教授。マイクロ流体デバイス、マイクロリアクタ、分析・診断装置などの研究開発に従事、またナノ・マイクロファブリケーション施設(新川崎)の管理・運営に従事。日本機械学会、電気学会、化学とマイクロ・ナノシステム学会等会員。日本機械学会フェロー。同学会マイクロ・ナノ工学部門長(20-21年)。日立製作所社長技術賞、日本機械学会賞、流体力学会技術賞、関東発明表彰等受賞。

戻る