講座詳細

子ども支援学講座(通し受講)
現代の子どもたちを取り巻く環境を学んで、支援力を高めよう

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講座趣旨

 現代社会では少子高齢化が進行し、子どもを生み育てやすい環境を整えていくことが早急の課題となっています。実際に、家族の価値観の多様化が著しく、子どもを取り巻く課題も多様化、複雑化しています。
 このような社会で生きる子どもたちの課題を多方面から理解し、子どもたちのより豊かな成長を支援することができる地域人材の養成を目的として、東京学芸大学との連携により、子どもの支援を体系的に学べる講座を開催します。
 
 本講座は、主に、子どもたちへの支援を実際に行っている方々を対象とし、子どもの理解の仕方や接し方、子どもを取り囲む環境等についてのレクチャーを講師が行い、ロールプレイやグループワーク等の演習で実践力を身につけ、放課後という環境のなかでの子どもとの関わり合いについての専門性を高めます。

※通し受講者、カリキュラム別受講者で、【講義編】の講座を
 やむを得ず欠席した場合は、eラーニング配信で補講を受ける
 ことができます。
 (要事前連絡、個別にID等をお知らせします。)
※講座(全12回)を修了された方に修了証をお渡しします。
 また、「こども支援士」(一般社団法人教育支援人材認証協会
 発行)認証取得の申請ができます。(別途認証料1万円)

講座概要

講座日程 2019年 8月24日 (土)
 〜2019年11月16日 (土)
時間 下記をご確認ください。
定員 30 人 (先着制)
回数 12回
受講料 一     般 12,000 円
市     民 10,000 円
市民在勤・在学 10,000 円
市 民 学 生 10,000 円
会     員 10,000 円
難易度 ★★☆
会 場 下記をご確認ください。
受付期間 7月9日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
8月24日
12時30分〜15時00分 三鷹ネットワーク大学 鈴木 聡 ・オリエンテーション/講義のガイダンス(自己紹介含む)
・講義1 子どもにとってのよい支援者とは
第2回
8月31日
13時00分〜15時00分 三鷹ネットワーク大学 鉄矢 悦朗 ・講義2 子どもにとっての「遊び」意味を深める
第3回
9月 7日
10時00分〜12時00分 三鷹ネットワーク大学 深谷 昌志 ・講義3 アフタースクールの理念と課題
第4回
9月14日
10時00分〜12時00分 三鷹ネットワーク大学 滝口 優 ・講義4 多国籍の子どもたち または、いじめ・不登校を考える
第5回
9月15日
10時00分〜12時00分 三鷹ネットワーク大学 大鹿 綾 ・講義5 発達障害についての理解を深める
第6回
9月21日
10時00分〜12時00分 三鷹ネットワーク大学 田嶌 大樹 ・講義6 子どもの貧困と教育にできること
第7回
9月28日
09時30分〜12時30分 三鷹ネットワーク大学 深谷 昌志 ・演習1 集団生活の中の子ども
     −子どもの友だち関係を考える
第8回
9月28日
13時30分〜16時30分 三鷹ネットワーク大学 四柳 千夏子
倉田 清子
・演習2 地域とともにある学校
     −地域ぐるみで子どもを育てる
     −三鷹市での実践と課題
第9回
10月 5日
09時30分〜12時30分 三鷹ネットワーク大学 鈴木 聡 ・演習3 学習支援の基礎
第10回
11月 2日
13時00分〜16時00分 三鷹ネットワーク大学 小森 伸一 ・演習4 体験活動とレジリエンスの向上
第11回
11月 9日
13時00分〜16時00分 三鷹ネットワーク大学 深谷 昌志
倉持 伸江
柴田 彩千子
・課題研究 「放課後の子ども」を巡って発表(一人7 分)と話し合い
第12回
11月16日
09時30分〜12時30分 三鷹ネットワーク大学 深谷 昌志
小森 伸一
柴田 彩千子
・課題研究 「放課後の子ども」を巡って発表(一人7 分)と話し合い
・修了式/交流会

講師

鈴木 聡(すずき さとし) 東京学芸大学教授
東京学芸大学 教育学部 博士(教育学)教授。学長補佐。一般社団法人教育支援人材認証協会理事。小学校教諭歴21年。大学教員歴8年。研究分野は、体育科教育学、教育心理学、教師教育。主な著書に、「子育て支援員研修テキスト」(分担執筆)中央法規出版株式会社、「教
育支援とチームアプローチ 協働する学校と子ども支援」HATO プロジェクト編(分担執筆)書肆クラルテ等多数。
鉄矢 悦朗(てつや えつろう) 東京学芸大学教授
NPO 東京学芸大こども未来研究所副理事長。専門は立体・空間デザイン、デザイン教育。一級建築士。鉄矢悦朗建築事務所から2002 年東京学芸大学へ転じ、現在に至る。モノ、コト、バをキーワードに、建築・空間デザイン/デザイン教育/ものづくり教育の研究と実践を行っている。ワークショップ手法を使っての子ども理解やデザイン感覚などの感得を積極的にすすめている。
2016 年より「まち談」と題した連続講座を企画運営(主催:調布まち
づくりの会)。また、猪苗代町での「教育によるまちづくり」にも奮闘中。
深谷 昌志(ふかや まさし) 東京成徳大学名誉教授
東京教育大学大学院博士課程修了。教育学博士。教育社会学専攻。日本子ども支援学会会長。放送大学教授などを経て、東京成徳大学名誉教授。主著に「無気力化する子どもたち」(NHK ブックス、1990年)、「子どもの昭和生活史」(黎明書房。2007 年)、「父親―100の生き方」(中公新書、2008 年)、「日本の母親再考」(ハーべスト社、2015 年)、「子ども問題の本棚から」(黎明書房、2019 年)など多数。
滝口 優(たきぐち まさる) 白梅短期大学教授
白梅学園短期大学保育科教授。埼玉県立高校の英語教員を経て1999 年より白梅学園短期大学へ。担当科目は英語の他「保育内容ことば」「世界の児童文学」「小学校英語指導法」等。論文「小平市における多文化共生の課題と提言」(2013 白梅学園大学教育福祉研究センター年報18)。著書『実践に生きることばと保育の創造』(2017 ひとなる書房:共著)、『ことばと教育の創造』(2017 三学出版:共著)、『小学校テーマで学ぶ英語活動1・2』(2010 三友社出版:共著)他。
大鹿 綾(おおしか あや) 筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター講師
東京学芸大学教育学部障害児教育教員養成課程言語障害教育専攻卒業。2007年東京学芸大学大学院教育学研究科(修士課程)特別支援教育専攻支援方法コース修了。2010年東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)学校教育学専攻発達支援講座修了。博士(教育学)取得。2011年広島大学大学院教育学研究科附属特別支援教育実践支援センター特任助教。現在は、筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター講師。
田嶌 大樹(たじま ひろき) 東京学芸大学児童・生徒支援連携センター特命助教
東京学芸大学 児童・生徒支援連携センター(CCSS)特命助教。主な研究領域はスポーツ・教育・遊びの社会学。所属する東京学芸大学児童・生徒支援連携センターでは、社会的・経済的に困難な状況にある子どもたちを支えるための学校・家庭・地域における支援システムや、次世代の教員・教育支援者養成のモデル開発に取り組んでいる。
四柳 千夏子(よつやなぎ ちかこ) 文部科学省CSマイスターコミュニティ・スクール推進員/一般社団法人みたかSCサポートネット代表理事
三鷹市内小・中学校のPTA会長、放課後の居場所づくり活動(三鷹市地域子どもクラブ)や青少年健全育成活動など、一貫して三鷹で学校や子どもたちに関わり続ける。平成21 年4 月、コミュニティ・スクール委員(学校運営協議会委員)となり、平成25 年度からは、文部科学省CSマイスター(コミュニティ・スクール推進員)として活動。
PTA時代の仲間と、学校教育を中心に子どもたちをサポートする団体を設立し現在に至る。
倉田 清子(くらた きよこ) 地域子どもクラブの「羽沢小地域コーディネーター」、おおさわ学園サポート隊、民生児童委員、主任児童委員
小学生保護者として学習支援活動やPTA 活動に加わったのをきっかけに、CS 委員として学園の学習支援を行う「おおさわ学園CS サポート隊」のコーディネートをしてきました。保護者を卒業し「地域のおばさん」となった現在は、地域子どもクラブのコーディネーターとして、放課後の子ども達の遊び・学びの場、居場所を学校・地域・保護者と共に創っています。
また、主任児童委員として課題のある子について学校と情報を共有し、地域での支援方法を一緒に考えています。
小森 伸一(こもり しんいち) 東京学芸大学准教授
現職は東京学芸大学 学長補佐/ 准教授。主な研究分野は、ホリスティック理論を基盤とした野外環境教育、サステイナビリティ教育、体験学。東京学芸大学学部・大学院を修了後、カナダに留学。サスカッチュワン大学にて修士号、ブリティッシュ・コロンビア大学にて博士号を取得し、2008年4月より現職。日本野外教育学会常任理事、(一社)教育支援人材認証協会(事務局長)などを兼任。
倉持 伸江(くらもち のぶえ) 東京学芸大学准教授
東京学芸大学教育学部准教授。専門は、社会教育学、成人教育学、生涯学習論、職員・支援者論、省察的実践論など。全国社会教育職員養成研究連絡協議会(社養協)事務局長。都内自治体の社会教育委員、公民館運営審議会委員などを務める。主な著訳書は『地域を支える人々の学習支援―社会教育関連職員の役割と力量形成』(分担執筆、東洋館出版社、2015 年)、『教育支援とチームアプローチ―社会と協働する学校と子ども支援』(分担執筆、書肆クラルテ、2016 年)など。
柴田 彩千子(しばた さちこ) 東京学芸大学准教授
東京学芸大学准教授。子どもに関わる社会活動として、八王子市教育委員、小金井市子ども家庭支援センター運営協議会長等を務めています。
最近の研究テーマは、地域づくりと教育、学校・家庭・地域(NPOや企業も含む)の連携、子育て中の女性の学習、等です。本講座では、私自身が小学生の母親ですので、「放課後の子ども」について、保護者や支援者としての立場から皆様と語りあえることを楽しみにしています。

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