講座詳細

激動するアジアにおけるビジネスの新潮流(第1回)
大転換期を迎えたアジアの産業―米中対立の構造とASEANの進化

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講座趣旨

一般社団法人 アジア経営戦略研究所 寄付講座
アジア経営戦略ビジネススクール
「アジア経済・ビジネス特別講義」(6回シリーズ)
「激動するアジアにおけるビジネスの新潮流」

 今回の特別講義はアジア経済やビジネスに関わる専門家によるオムニバス講義になります。アジアの現場やビジネスに精通された研究者・実務家の講師が担当します。
 アジアでビジネスチャンスが大きいということは、企業間の競争が一層激しく、またリスクもあり、ビジネス展開がなかなか難しくなっていることです。しかも自国第一主義を掲げるトランプ政権による米中貿易戦争などは、安全保障面も含めてより不透明感を高めています。アジアビジネスを成功裏に進めていくには、このような激動するアジアの大きなうねりを捉えて、各企業は自らの明確なアイデンティティの下に、アジアの生活者がより豊に暮らせるように、アジアの人々や企業と共に“新しい価値を共創していく経営”を行なっていくことが大事になります。
 各講師が各々の専門分野から、アジアでの最近のトピックスや事例を取り上げながら分かりやすく解説します。
(交流会は希望者のみ、別途、各回500円)

講座概要

講座日程 2019年 9月24日 (火)
時間 18:30〜20:00
定員 20 人 (先着制)
回数 1回
受講料 1,000 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 9月3日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
9月24日
18時30分〜20時00分 三鷹ネットワーク大学 後藤 康浩 「大転換期を迎えたアジアの産業―米中対立の構造とASEANの進化」
 2018年3月に始まった米中対立は表面的な緩和とは裏腹に米中のグローバル覇権闘争に進んでおり、長期化するのは確実。米国は中国の製造業の進化、中国経済の膨脹に危惧を感じており、中国の産業競争力の弱体化、とりわけAI、IoT、自動運転、航空宇宙などの分野や半導体、ロボットなどのデバイス、設備分野を叩くことに力を入れている。それが中国からの輸入品への追加関税を通じた中国からの生産拠点の海外移転の促進、米国企業を脅かすファーウェイ、テンセント、DJI、ハイクビジョンをはじめ、中国の民間企業へのバッシングである。米中対立は一部のASEAN諸国の成長に追い風となっており、ベトナム、ミャンマー、フィリピンは今後10年間で大きく飛躍するだろう。

講師

後藤 康浩(ごとう やすひろ) 亜細亜大学都市創造学部教授
 福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、豪ボンド大学経営大学院修了(MBA取得)。1984年、日本経済新聞社入社。社会部、アラビア語研修(カイロ)を経て国際部、バーレーン支局、欧州総局(ロンドン)駐在、東京本社産業部、中国総局(北京)駐在。その後東京本社で編集委員、論説委員、編集局アジア部長等を歴任。2016年同社を退社し、現職に就任。専門分野:アジア経済、グローバル産業論、日本企業の海外展開。
 主な著作:『強い工場』(2003年)『勝つ工場』(2005年)『アジア力』(2010年)『資源・食糧・エネルギーが変える世界』(2011年)『ネクスト・アジア』(2014年)いずれも日本経済新聞出版社刊。『アジア都市の成長戦略』(慶應義塾大学出版会、2018年)

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