縣:清田さんの音楽と初めてコラボレイトして・・・音楽と一緒にやること自体が初めてだったんですけど、私の感想としては、無機質な宇宙に、生命・・・命が含まれているような印象を受けました。映像では、宇宙の中で、星が生まれるところが出ていたんですけれど、この星の中で、生命が、私たちのいのちが生まれてきたんだ、私たちのふるさとは遡れば宇宙だって言うことを伝えたかったんですけど・・・・(笑・拍手)
石川:ありがとうございました。縣の方はまだ、喋り足りないようですが(笑)時間もだいぶ押してますし、お料理も並んでいますので、質問を2つくらいお受けしたいと思います。受付でお配りした質問カードにお書き下さい。
清田さんに質問です。月の満ち欠けは人に様々な影響があると言われていますが、満月や新月の時によって、詩や曲が変わることがありますか?という、ちょっと神秘的な質問ですが?
清田:そうですね・・・すごく細い月を見たりすると、ちょっと不安になるというか、さみしくなったり、満月だと安心します。夜まっくらだとやっぱり不安なのでちょっとでも明るいと、すごく安心しますよね。
縣:ちなみに、宇宙とか星とかに関連する曲は何曲くらいあるんですか?
清田:数えてないですけど・・・半分以上はそうなんじゃないでしょうか?
石川:清田さんへの質問が多いんですけど・・・(笑)
縣:僕はいいですよ!(笑)僕はだいたい毎回、来ますから。
石川:では、清田さんにもう1つ質問です。一番、星空が美しいと思った時はいつですか。また、どういう曲が浮かんできましたか?
清田:先月の、11月24日の星空って皆さん眺めました?憶えていらっしゃいますか?もの凄かったです。この冬の中でも一番じゃないでしょうか。ちょうど、私の今度のアルバムが出た日で、地元に帰ってコンサートした後に空を見上げたんです。東京出身のメンバーが多いので、みんな空を見て「うわっ、気持ち悪い!」って言ったくらい星がたくさんありました。そのときは、オリオンが星雲までぼわっと肉眼で見えたくらいで・・・。
縣:僕、その日、たまたま田舎にいました。八坂にいた。ホントにきれいだったよね。
清田:本当にきれいな星空だったんですけど、それを、大好きな人たちに見てもらえて、一緒に見られた、というのが嬉しかったので、曲にしたいな、と思いました。
石川:ちなみに縣さんが一番、星がきれいだな〜と思ったのはいつですか?もう、長く生きすぎてて、難しいですか?
縣:はい、一言で言うのは難しいので、また後で・・・(笑)
石川:では最後に縣さんに、すごく難しい質問が来ています。
NASAが発表した「暗黒エネルギー」って何ですか?そもそも宇宙空間って何でできているんでしょう?地球だと空気や水で空間が埋まっていますが、星と星の間は何で埋まっているのでしょう?ビックバンから広がり続けている宇宙の外側には何があるのでしょうか?・・・たぶん、今の4Dを観てのご質問だと思います。
縣:この質問、とても難しいですが、ダークエネルギ−ってまだ何だかわかっていないんです。前々回に杉山直さんが話をしましたが、宇宙背景放射を詳しく観測した衛星がありまして、今から3年前ですけれど、その結果、私たちが宇宙で見ている星とか塵とかはせいぜい4パーセントに過ぎない。残りの4割くらいがダークマターという物質で質量がある。その残りはダークエネルギーで宇宙の大半を占めているのですが、何だか分かっていません。杉山さんに言わせれば、要は宇宙を膨張させているエネルギーだと思えばいいそうです。それに対してダークマターは、重力でものを引っ張る力が働いている。ダークマターについてもまだ分かっていませんが、それが何なのかという候補がいくつか挙がっています。でも、ダークエネルギーについては、さっぱり、全く、誰に聞いてもわかっていない。それから何だっけ・・・?
石川:宇宙空間の星と星の間は何で埋まっているのでしょうか?
縣:さっきの映像で言うと、太陽系の中には分子とか塵がけっこうあります。その外の星の世界にも、密度は薄いですが物質があります。銀河系の外側は希薄で、ほとんど何もないですが、最近の「あかり」の観測結果などによると、激しい活動をしている銀河の近くには水素ガスなどがあるようですが、まあ、ほとんど何もないと思っていいでしょう。
石川:まだご質問のある方は、この後のパブタイムでお2人に直接お聞きしてください。
どうもありがとうございました。 |