大人のための音読講座（ワークショップ付朗読会）三鷹ゆかりの作家・作品たち（４１）
森 鴎外の翻訳作品「犬」より その２

講座趣旨

定員に達したため、申込を終了いたしました。キャンセル待ち希望の方は事務局までお問い合わせください。

◆みなさんで声に出して作品を味わいます…。

　これまでの読書は黙読が中心でした。声に出して読む、つまり音読すると、文章がより立体的になり、新たな世界を発見できます。読書の新しい方法として、声に出して味わう音読を体感してみませんか？ここではプロの朗読家のような正しいアクセント、明瞭な発声などは必要ありません。必要なのは、素直に物語を捉え、その気持ちをそのまま音にするということです。
台詞、ト書き、主人公が語り手となる独白体など、 感じたままに自然に声を出す音読の楽しさをお伝えします。

　講師による朗読と、参加者の皆さんで音読するワークショップ付の講座です。

　３月に続いて、森鴎外の翻訳作品「犬」を取り上げます。原作は、ロシアの作家で、大正期の日本文学に影響を与えたレオニイド・アンドレイエフ。知らない国の風景が、鴎外の言葉によって眼に浮かんできます。
　今回、読むのは、その後半。野良犬だった「クサカ」が、人との関わりによって優しい心持になり、芸などをして人に喜んでもらうことも覚えます。けれども、「クサカ」が居る場所は、都会から離れた「別荘」、やはり、別れが訪れてしまうのです。