講座詳細

その子らしさを活かす関わり方(第3回)
地域全体の子どもを「育てる力(支える取組)」について

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講座趣旨

 子どもは自ら自分を育てていく存在として生まれてきます。それは「コンピテンス」と呼ばれる「他者とやりとり(対話)する本能」と「やりとりの中で出てきたものを瞬時に学ぶ本能」という『育つ力』を持って生まれてくるからです!
 この本能は、潜在能力というべきもので、子どもによって使われて初めて、実際の能力となります。事実、子どもは2歳になるくらいまでに、“母親(初めて出会った母性をもつ存在)”を相手に試運転(初めての潜在能力使用体験)を行うと同時に、“母親”に対して強い基本的信頼感を持つようになります。安心して『育つ力』を使用する場として機能するようになるのです。
 『育つ力』に対しては、それにぴったりの『育てる力』が必要です。そして、そんな『育てる力』を純粋に体現している育児活動が発達初期からの「歌いかけ・読み聞かせ」の実践だということがわかってきました。是非、皆様と共有したいと思います。
 同時に、こうした能力は大人自身も持っていますので、「育てる力」を最適に発揮することで、大人自身の「育つ力」がよみがえり、生涯発達を歩み始めます。子どもと一緒に、ともに成長する姿も、是非、共有いたしましょう。
 また、地域全体で子どもを「育てる力(支える取組)」も重要であります。現在、子どもたちの放課後から「三間」が消えた、と言われます。時間・空間・仲間の3つの間がなくなり、子どもたちや家庭と社会の接点が薄くなっています。そこで、放課後の子どもたちの過ごし方の重要性や社会全体で子どもを「育てる力(支える取組)」をご紹介いたします。

【第3回】地域全体の子どもを「育てる力(支える取組)」について 
会場:三鷹ネットワーク大学

 諸外国では、放課後は「リスクの高い魔の時間」と呼ばれることがあります。放課後は、本来「チャンスの時間」、リスクの時間にしてはいけないのです。そこで、放課後における社会全体の力を借りて子どもたちを育てる取組を紹介します。
 また、「多様性を認め、可能性を信じ、個性を伸ばす」という子育て方針に基づく取組や行政との協働で行っている障がい児の放課後づくりを紹介します。
 これから重要となる、地域を巻き込んでの「育てる力(支える取組)」について、考えてみたいと思います。

講座概要

講座日程 2017年 4月22日 (土)
時間 10:00〜11:30
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 0 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 3月7日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
4月22日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 平岩 国泰 放課後NPOアフタースクール代表理事

講師

平岩 国泰(ひらいわ くにやす) 放課後NPOアフタースクール代表理事
 1974年生まれ。96年慶應義塾大学経済学部卒業。2004年長女の誕生をきっかけに、放課後NPOアフタースクールの活動開始。今までに5万人以上の子どもが参加、グッドデザイン賞3回受賞。11年会社を退職し、NPO法人に一本化。日本の子どもたちの「放課後からの教育改革」に挑む。また、平成28年度東京都女性活躍推進大賞を受賞。

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