講座詳細

数学の夕べ 幾何の世界:合同変換と結晶群

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講座趣旨

 数学は新たな視点を加えながら現在も発展を続けています。特に近代以降の数学から数多くの興味深いトピックが生まれました。容易にはアクセスできず、知られていないものも多くあります。
近年は、数学についての啓発的な書物も多く出版され、三鷹ネットワーク大学で開講する小林一章先生の講座を含め、興味深いトピックがより深く取り上げられる機会も増えています。
 
 本講座では、そのような興味深いトピックの中から一つ選んで、数学の視点や発展の様子などを紹介していきたいと思います。講座の中で、必要な予備知識も出来るだけ説明して行く予定です。

【今回の内容】
 2017年度の「数学の夕べ」では、幾何学について連続して取り上げます。毎回、独立して受講できるように工夫します。
 初回の5月にはユークリッド幾何を取り上げ、平面・空間の図形の性質を調べるための仕組みは、長さを測ること、図形の合同関係にあることを見ました。今回は先ず、ユークリッド平面あるいは空間の図形を合同に移す合同変換はすべて、直線あるいは平面を鏡として折り返す鏡映変換を繰り返すことで書き表されることを確かめます。これはn次元ユークリッド空間でも成立します。そののち合同変換達の作る「群」について調べ、壁紙のように繰り返される模様を合同に移す平面の合同変換群(2次元結晶群)は17種類しかないこと、また3次元結晶群は230種類あることなどを確かめてみます。

講座概要

講座日程 2017年 6月23日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 5月23日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
6月23日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 土屋 あい子 元国際基督教大学上級准教授

講師

土屋 あい子(つちや あいこ) 元国際基督教大学上級准教授
 1950年三重県生まれ。津田塾大学学芸学部数学科卒業。津田塾大学助手を経て、1978年より国際基督教大学教養学部理学科、2008年よりアーツサイエンス学科の数学教師。専門は位相幾何学で、特に多様体と呼ばれる物体に群が作用する様子を研究する変換群論を専門とする。

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