講座詳細

数学はこんなに面白い!10・4〜6月

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講座趣旨

数学はこんなに面白い!10
 現代数学は抽象化が進み、一見どのように発生し、どのように使われるかが見えにくくなっていますが、実は生活の中や他の自然科学の中に、その源を持ち、思いもよらない応用を持っていたりします。それらの源を訪ね、どうして、その応用を持つに至ったかを明らかにしたいと思います。
 月1回ずつ、幅広くテーマを選んでお話ししていきます。出来るだけ予備知識を必要としないように、必要な知識は講座の中で説明していく予定です。
 数学が好きな方、数学で語り合う仲間を見つけたい方、久しぶりに勉強したい方、数学には興味があるけど難しそうだなと思う方、ぜひこの機会にお集まりください。
 2019年度も4月から毎月1回開催をしていきます。
 今年度から、3回通し受講の受付を開始します。

講座概要

講座日程 2019年 4月 4日 (木)
 〜2019年 6月 6日 (木)
時間 下記をご確認ください。
定員 30 人 (先着制)
回数 3回 (通し受講のみ)
受講料 1,500 円
難易度 ★★☆
会 場 下記をご確認ください。
受付期間 3月5日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
4月 4日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 小林 一章 10-1 代数曲線の種数と位相幾何学的解釈
 複素代数曲線の種数は代数曲線の次数を使って定義されますが、閉局面(=代数曲線)の種数は1次元ホモロジー群を使っても定義されます。今回これらの橋渡しについて解説します。
第2回
5月 9日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 小林 一章 10-2 モース理論入門の入門
 モース理論とは空間上で定義された関数と、その空間の形状とのかかわりに関する理論です。特に関数の臨界点(特異点)に注目し、臨界点の情報から空間の形に関する情報を引き出す理論といえます。ここでは有限次元のモース理論についてお話しします。
第3回
6月 6日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 小林 一章 10-3 反例が支える数学(位相幾何学編)
 多数の実例について検証の結果、成り立つであろうと予想される命題について、成立しない例のことを反例といいます。反例が見つかることにより、その命題が反例を取り込もうとして命題がより精密になり、数学が前進することになります。今回は位相幾何学の問題に関する反例を解説することにします。

講師

小林 一章(こばやし かずあき) 東京女子大学 名誉教授
 1940年東京生まれ。早稲田大学理工学研究科卒業。神戸大学、北海道大学を経て、84年から東京女子大学文理学部数理学科教授。2009年より同大学名誉教授。専門は位相幾何学で80年代後半より結び目の研究を始め、その後空間グラフの研究に重心を移す。著書に「曲面と結び目のトポロジー」(朝倉書店)、「空間グラフの理論」(培風館)など。(公財)数学オリンピック財団元理事長。

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