講座詳細

三鷹の夜☆月いち読書会 (第20回)
科学と文学の間(あわい)に

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講座趣旨

三鷹の夜☆月いち読書会〜科学と文学の間(あわい)
 三鷹ネットワーク大学では、月1回夜の読書会を開催しています。本や読書に関心のある方を対象に、毎月1冊の本をめぐって楽しく語り合い、交流する場です。毎月のテーマ本をあらかじめお知らせして、SFを中心に、国内外の小説・コミック・科学エッセイなどを幅広く読んでいきます。
 在宅勤務・リモートワークといった“おうち時間”が増えるなか、ちょっと非日常の世界に遊んでみませんか? 興味のある方、ぜひお気軽にお集まりください。

※ 課題図書はご自身で用意してください。
※ 本講座は、対話型のため、マスクの着用を推奨します。


【今後の予定】
  第21回は2023年6月2日(金)です。6月の回から第三期となり、1年、継続予定です。

講座概要

講座日程 2023年 5月12日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 12 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
教 材 多和田 葉子 「献灯使」【所収】『献灯使』〈講談社文庫〉
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 4月4日(火)午前9時30分〜 5月11日(木)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
5月12日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 空犬 太郎 この読書会は、あくまで、本を楽しむ、読書を楽しむためのものです。作品を文学的に読み解くような、文学研究の会ではありません。読み方は自由。誤読を心配する必要も、感想をうまくことばにする必要もありません。そんな気軽な読書会を一緒に楽しみませんか。
【課題図書について】
 今回の課題作品は多和田葉子「献灯使」。《大災厄に見舞われた後、外来語も自動車もインターネットも無くなった鎖国状態の日本で、死を奪われた世代の老人義郎には、体が弱く美しい曾孫、無名をめぐる心配事が尽きない。やがて少年となった無名は「献灯使」として海外へ旅立つ運命に……》(版元の内容紹介より)。英訳版(“The Emissary”)が全米図書賞の第1回翻訳文学部門を受賞した、海外でも高く評価されるディストピア文学です。
【選書ポイント】
 多和田葉子の受賞歴には、国内の主要な文学賞がずらりと並んでいるだけでなく、海外の賞(ドイツとアメリカ)が含まれているのが目を引きます。長く村上春樹一本槍だったノーベル文学賞の候補に名前が挙がることも多く、今や日本を代表する作家の一人と言っていいでしょう。著作の多くがたくさんの言語に翻訳されているだけでなく、ドイツ在住でドイツ語でも執筆活動を行うなど、活動も評価もグローバル。作品だけでなく、作家・作品の国際的な評価についても併せて考えてみたいと思います。

講師

空犬 太郎(そらいぬ たろう) 編集者、ライター
 1968年生まれの編集者・ライターです。ブログ「空犬通信」とツイッターで本・本屋関連情報を日々発信しています。読書以外の趣味は音楽で、ギターとアナログレコードを偏愛しています。編著書(いずれも共著)に、『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)、『定本 本屋図鑑』(夏葉社)、『本屋はおもしろい!!』『子どもと読みたい絵本200』『本屋へ行こう!!』(洋泉社)があります。

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