講座詳細

中央線沿線の文学風景VII 文学のなかの中野・東中野(Bコース)
―芹沢光治良・瀬戸内寂聴・羽田圭介の作品舞台を歩く

※用紙で受講者登録または講座申し込みをされる場合は上記からダウンロードしてください。

講座趣旨

中央線沿線の文学風景VII
文学のなかの中野・東中野

ー芹沢光治良・瀬戸内寂聴・羽田圭介の作品舞台を歩く


 三鷹をはじめとしたJR中央線沿線には、関東大震災や太平洋戦争での空襲さらに戦後の高度経済成長を契機に、多くの文学者が居住して珠玉の作品を発表し続け、現代文学に大きな影響を与えてきました。『中央線沿線の文学風景』シリーズは、著名な作家がどのように沿線地域を描いてきたのか、地域とどのように関わりを持ったのかなどを辿ることにより、文学作品を読む新たな楽しみを見つけるとともに、地域の魅力を再発見していく連続講座です。令和2年度より地域を定めて毎年開催しています。
 今回は、都市化が早く空襲の被害も大きかった中野・東中野を描いた文学作品から、この地域の近現代の変遷及び特色を探っていきます。さらに、東中野を終の棲家とした芹沢光治良(せりざわこうじろう)と、隣接する落合に亡くなるまで住んだ林芙美子(はやしふみこ)との交流も見ていきます。   


 教室で講座を受講するだけのAコースと、講座受講に加えて実際に文学作品の舞台を散策するBコース(講座、散策)の2つを用意しました。初めての参加でも、十分楽しめる内容です。A・Bいずれかのコースを選んでお申し込みください(Bコースは通し受講のみ)。同時に両方の申込はできません。

本ページは、座学と散策を合わせたBコースです。

<5月31日(日)散策の行程>
 午後1時に東京メトロ丸ノ内線・中野坂上駅の中野坂上交差点方面改札(出口1・2方向)付近に集合→芹沢光治良記念室(中野東図書館)→宝仙寺→芹沢光治良旧宅跡周辺→神田川四季の道→林芙美子記念館(館内見学)、見学後解散(直近の鉄道駅は西武新宿線・都営地下鉄大江戸線の中井)
・徒歩距離は全体で約4.5km
・現地集合、現地解散です。現地までの往復交通費、林芙美子記念館入館料(150円)はご自身で負担願います。
・持ち物:飲み物、配布資料、当日の天候に応じて雨具等
・三鷹ネットワーク大学が加入しているNPO活動保険適用対象です(事故・怪我等の保障)。
・豪雨等荒天の場合は、同日の同じ時間帯に三鷹ネットワーク大学での座学に振り替えます。

 

講座概要

講座日程 2026年 5月30日 (土),2026年 5月31日 (日)
時間 下記をご確認ください。
定員 15 人 (先着制)
回数 2回
受講料 1,000 円
教 材 レジュメ等を配布
難易度 ★☆☆
会 場 下記をご確認ください。
申し込み 通し受講のみ(第1回・第2回を連続して受講してください)
受付期間 4月21日(火)午前9時30分〜5月29日(金)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
5月30日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学 矢野 勝巳 中野・東中野の文学風景
 瀬戸内寂聴『場所』において三鷹と並んで東京の重要な場所である「中野本町通り」周辺や昨年刊行された羽田啓介の『その針がさすのは』で描かれた中野駅周辺から中野の変遷と特色を探ると共に、大江健三郎や三島由紀夫及び小島信夫などの描いた中野を辿ります。
 昭和20〜30年代に安部公房や津村節子など多くの文学者たちが集い東中野駅近くにあったレストラン兼結婚式場『モナミ』の役割と歴史を確認します。また、同じく駅近くの戦災で生じた原っぱを描いた落合恵子の『夏草の女たち』や沢野ひとしのエッセイなどを通して東中野の戦後を見つめます。また、芹沢光治良の自伝的大河小説『人間の運命』に描かれた、東中野周辺や林芙美子の実像を追います。
 さらに様々な著名作品の舞台の現在をスライド写真で紹介します。
第2回
5月31日
13時00分〜16時00分 散策 矢野 勝巳 東中野周辺の文学巡り
 住宅地開発が昭和戦前から進展していた東中野の南北を散策します。
 初めに、中野坂上駅(丸の内線)近くの芹沢光治良記念室(中野東図書館)を見学します。その後、中野町役場跡がある宝仙寺そして暗渠化した桃園川の緑道を歩き東中野駅近くを通り過ぎて、中山御立場跡など芹沢光治良旧宅跡周辺を巡ります。
 途中、神田川四季の道を歩き、最後に林芙美子が昭和16年から亡くなる昭和26年まで住んでいた自宅を公開した「林芙美子記念館」を見学します。

講師

矢野 勝巳(やの かつみ) 沿線文学研究家・元三鷹市山本有三記念館館長
 法政大学社会学部卒。1978年三鷹市役所入庁。長年生涯学習や文化事業に携わる。文学関連では、『没後50年太宰治展 心の王者』や太宰治文学サロン及び『三鷹市市制施行60周年記念展 三鷹ゆかりの文学者たち』等の企画・実施を担当する。三鷹市山本有三記念館館長及び三鷹市文芸担当課長を歴任。三鷹市役所退職後は、中央線沿線ゆかりの文学者や沿線を描いた作品の調査研究を行っている。著書に、三鷹ネットワーク大学連続講座『中央線沿線の文学風景』をはじめとした講演の内容を元にして深掘りした『文学する中央線沿線 小説に描かれたまちを歩く』(2023年、ぶんしん出版)および『歴史的環境の形成と地域づくり』分担執筆(2005年、法政大学地域研究センター叢書/名著出版)、季刊郷土誌『多摩のあゆみ』(たましん地域文化財団)等への執筆。『文学する中央線沿線』は2025年2月に3刷となった。

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