講座詳細

がんに立ち向かう強い免疫を創り上げる

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講座趣旨

 AI(人工知能)が囲碁や将棋で人間に勝ち、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が私たちの生活や産業を大きく変えています。また、宇宙ではダークマターやダークエネルギーの存在が明らかになり、アインシュタインが出した宿題の重力波まで発見されました。
 こうした最先端の科学や技術の課題を取り上げ、多くの方々にわかりやすく紹介するのが、本講座のねらいです。市民の方々のご参加をお待ちしております。

 がん細胞は、自分の細胞に遺伝子の異常が起こることで発生し、生体防御システムをかいくぐって無秩序に増殖します。がんを排除するには、がん細胞を如何に異物として免疫に認識させるかが、重要になります。
 からだをウイルスなどの外敵から守っている免疫には、大きく分けて自然免疫と獲得免疫の2種類あり、各々が緻密なネットワークでコントロールされています。この2つの免疫系に属する細胞は、その体内分布や異物を認識する機能などが大きく異なっているため、がん治療には両者の免疫系をうまく利用するシステムを創る必要があるわけです。
 この2つの免疫系を同時に動かす新しいがんワクチン細胞の開発に携わってきた研究者が、最新のがん免疫治療の進歩・現状を踏まえて、研究の最前線をご紹介します。

講座概要

講座日程 2017年 7月20日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 50 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 6月6日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
7月20日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 藤井 眞一郎
理化学研究所 統合生命医科学研究センター 免疫細胞治療研究チ−ム チームリーダー

講師

藤井 眞一郎(ふじい しんいちろう) 理化学研究所 統合生命医科学研究センター 免疫細胞治療研究チ−ム チームリーダー
 医学博士。熊本大学医学部卒業。同大学医学部附属病院血液内科臨床医を経て、同大学大学院医学研究科博士課程修了。米国ロックフェラー大学細胞生理学・免疫学研究員などを経て、2004年理化学研究所免疫・アレルギ−科学総合研究センタ−ユニットリ−ダ−。13年より現職。06年より千葉大学大学院医学研究院客員准教授、16年より同客員教授(兼任)。

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