講座詳細

数学の夕べ 7月
「フックス群入門」

B2050600.pdf

講座趣旨

国際基督教大学 寄付講座
“数学の夕べ”

 数学は新たな視点を加えながら現在も発展を続けています。特に近代以降の数学から数多くの興味深いトピックが生まれました。容易にはアクセスできず、知られていないものも多くあります。
 近年は、数学についての啓発的な書物も多く出版され、三鷹ネットワーク大学で開講する小林一章先生の講座を含め、興味深いトピックがより深く取り上げられる機会も増えています。
 本講座では、そのような興味深いトピックの中から一つ選んで、数学の視点や発展の様子などを紹介していきたいと思います。講座の中で、必要な予備知識も出来るだけ説明する予定です。

 

講座概要

講座日程 2020年 7月31日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 20 人
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 6月9日(火) 午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
7月31日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 土屋 あい子 フックス群入門
 虚数部分が正の複素数全体からなる上半平面H2は双曲幾何学のモデルで、その幾何学でのH2の向きを保つ等長変換からなる群は射影特殊線形群PSL(2, R) と同型となります。これは行列式が1の2×2実正方行列全体で、行列Aと−Aを同一視してできる群です。PSL(2, R)の離散部分群Гがフックス群とよばれるもので、PSL(2, R)の整数成分からなる行列全体PSL(2, Z)もその一つです。今回はこのフックス群について触れます。

講師

土屋 あい子(つちや あいこ) 元 国際基督教大学 上級准教授
 1950年三重県生まれ。津田塾大学学芸学部数学科卒業。津田塾大学助手を経て、78年より国際基督教大学教養学部理学科、2008年よりアーツサイエンス学科の数学教師。
 専門は位相幾何学で、特に多様体と呼ばれる物体に群が作用する様子を研究する変換群論を専門とする。

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