講座詳細

ミクロの世界の個々と集団
〜原子核物理の最前線〜

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講座趣旨

 「ヒッグス粒子」「宇宙のスプライト」「深海のダイオウイカ」など、科学の世界にはこれまで知られていなかった驚きの事実がたくさんあります。また、日常生活の中にも科学の眼を通してみると、まったく新しい視点がひらけてくるようなできごとが数多く散らばっています。こうした誰にでも興味が持てるような題材を選んで、その核心にわかりやすくせまっていこうというのが、この講座のねらいです。講師の方々と気軽にディスカッションをしましょう。

 人間社会や自然界において、グループは、グループ内のメンバーの間の相互作用(力関係、影響の及ぼし合い)が積み重なってグループ全体としての性格や行動が作られていきます。このようなグループの性質を明らかにすることは、人間社会における基本的な課題の一つです。物理学では、このように多くのメンバーとその間の相互作用から出発して、グループ全体の性格・行動を議論することを「多体問題」と呼びます。この多体問題の中で、「3体問題」がその出発点です。原子核物理学での3体問題とは、陽子と中性子で構成されるシステムで、目に見えないこのようなミクロな世界の3体問題も大変難しいです。ここでは、このような3体問題をどうやって解いていくのか、どのような応用例があるのかについて講演します。

講座概要

講座日程 2016年11月17日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 50 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 10月18日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
11月17日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 肥山 詠美子
国立研究開発法人理化学研究所仁科加速器研究センター
肥山ストレンジネス核物理研究室 准主任研究員

講師

肥山 詠美子(ひやま えみこ) 国立研究開発法人理化学研究所仁科加速器研究センター
肥山ストレンジネス核物理研究室 准主任研究員
 1993年3月 九州大学理学部物理学科卒業
 1998年3月 九州大学大学院 物理学専攻博士課程修了、博士(理学)取得
 1998年4月 理化学研究所ミュオン科学研究室基礎科学特別研究員
 2000年1月 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 助手
 2001年5月〜2001年11月 米国ロスアラモス国立研究所 訪問研究員を兼任
 2004年4月 奈良女子大学 理学部物理科学科 准教授
 2008年4月 理化学研究所仁科加速器研究センター 准主任研究員
 2013年4月 「量子少数多体系の精密計算法の確立とその展開」の業績で第33回猿橋賞受賞

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