講座詳細

数学はこんなに面白い!7 12月 特別編
物理の描き方

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講座趣旨

 現代数学は抽象化が進み、一見どのように発生し、どのように使われるかが見えにくくなっていますが、実は生活の中や他の自然科学の中に、その源を持ち、思いもよらない応用を持っていたりします。それらの源を訪ねたり、どうして、その応用を持つに至ったかを明らかにしたいと思います。
 月1回ずつ、幅広くテーマを選んでお話ししていきます。出来るだけ予備知識を必要としないように、必要な知識は講座の中で説明していく予定です。
 数学が好きな方、数学で語り合う仲間を見つけたい方、久しぶりに勉強したい方、数学には興味があるけど難しそうだなと思う方、ぜひこの機会にお集まりください。2016年度も4月から毎月1回開催をしていきます。 
 12月のテーマは「物理の描き方」です。今回は特別編として、小林一章先生と日本大学理工学部一般教育教室 物理系列助手 江成隆之さんのお二人で講義を行います。

【12月の内容】
 物理学にはさまざまな量が登場しますが、それらは数学のことばで表現する必要があります。なぜなら、物理学とは量の変化を調べることが基礎であり、それを表現する最も合理的な方法が数学、特に解析学に他ならないからです。しかしながら、量の数学的な表現法は常にただ1つであるとは限りません。例えば座標は通常実数であると教えられますが、なぜ複素数ではいけないのでしょうか?
 この講演では力学から素粒子論に至るまでバラエティ豊かな題材を通じて、こういった内容についてお話しします。なかには単なる表現の問題と思われていたものが、実は深淵な問題につながっているものもあります。

講座概要

講座日程 2016年12月 1日 (木)
時間 10:00〜11:30
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 11月8日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
12月 1日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 小林 一章 東京女子大学名誉教授
江成 隆之 日本大学理工学部一般教育教室 物理系列助手

講師

小林 一章(こばやし かずあき) 東京女子大学名誉教授
 1940年東京生まれ。早稲田大学理工学研究科卒業。神戸大学、北海道大学を経て、84年から東京女子大学文理学部数理学科教授。2009年より同大学名誉教授。専門は位相幾何学で80年代後半より結び目の研究を始め、その後空間グラフの研究に重心を移す。著書に「曲面と結び目のトポロジー」(朝倉書店)、「空間グラフの理論」(培風館)など。(公財)数学オリンピック財団前理事長。
江成 隆之(えなり たかゆき) 日本大学理工学部一般教育教室 物理系列助手
 福島県生まれ。現在、日本大学理工学部一般教育教室助手。専門は素粒子論と数理物理学。中学2年生までは数学がどうにもならない程苦手だったが、解ける喜びを知って以来好きになった。その後、大学で機械工学を学んでいたが、折角好きになった数学を使って何かしたいという思いから、物理学に転向した。 最近は(超)共形場理論の数理的側面に興味をもっている。

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