講座詳細

恐竜時代の海の中
〜フタバスズキリュウの研究〜

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講座趣旨

 いまから約2億5000万年前から6600万年前の期間である中生代は恐竜の時代とも呼ばれ、その名のとおり恐竜たちが繁栄し、陸上をのし歩いていたことはよく知られています。しかし、当時の海洋には現在では絶滅してしまった生きものたちが主役として大繁栄していた世界が広がっていました。
 
 そんな当時の海洋における生態系の頂点を占めていたのが大型の首長竜類、魚竜類、モササウルス類等です。これらの海生爬虫類の化石は、日本を含む世界の様々な地域で見つかっています。
 
 フタバスズキリュウは、1968年に福島県いわき市で当時高校2年生の少年によって発見された首長竜です。当時の日本ではあまり爬虫類化石の報告がなかったため、この発見は大きなニュースになりました。しかし、フタバスズキリュウが正式に新種として認められたのは、それから38年後のことです。

 恐竜と首長竜の違いや、フタバスズキリュウが新属・新種であることを示した記載論文について、そして恐竜時代の“海”に生きていた生きものたちの世界を、古生物学の視点からご紹介します。

講座概要

講座日程 2016年12月17日 (土)
時間 16:30〜18:00
定員 40 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 11月8日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
12月17日
16時30分〜18時00分 三鷹ネットワーク大学 佐藤 たまき 東京学芸大学教育学部准教授

講師

佐藤 たまき(さとう たまき) 東京学芸大学教育学部准教授
 東京都出身。東京大学理学部、アメリカ合衆国シンシナティ大学大学院修士課程を経て、カナダ・カルガリー大学大学院博士課程修了、博士号(Ph. D.)授与。カナダと日本の博物館等において博士研究員として勤務の後、2007 年に東京学芸大学に着任、08年より現職。専門は古生物学・古脊椎動物学であり、首長竜などの中生代の海生爬虫類の記載と分類、系統解析を中心に研究している。16 年に第36回猿橋賞を受賞(受賞研究題目「記載と系統・分類学を中心とする中生代爬虫類の研究」)。

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