講座詳細

蛋白質を工学する

Image20170915-15324-6kvehh

講座趣旨

 AI(人工知能)が囲碁や将棋で人間に勝ち、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が私たちの生活や産業を大きく変えています。また、宇宙ではダークマターやダークエネルギーの存在が明らかになり、アインシュタインが出した宿題の重力波まで発見されました。
 こうした最先端の科学や技術の課題を取り上げ、多くの方々にわかりやすく紹介するのが、本講座のねらいです。市民の方々のご参加をお待ちしております。

 私たちの体の中では、様々な蛋白質が生命活動の維持のために重要な役割を果たしています。また、私たちの身の回りには、蛋白質そのものや、蛋白質の働きによって作られた製品が数多くあり、私たちの日常生活を豊かなものにしてくれています。
 本講座では、まず、遺伝子と蛋白質との関係、蛋白質が細胞の中で生合成される仕組み、いくつかの代表的な蛋白質の立体構造と働きの関係、蛋白質の身近な利用例などについて紹介します。
 さらに、各種の蛋白質や蛋白質の一部分を部品化し、これらの部品を目的に応じて組み合わせることによって、天然の蛋白質を超える高い性能を発揮する人工蛋白質を作製し、バイオセンサ、生体触媒、細胞の運命制御などに応用した幾つかの例について紹介します。

講座概要

講座日程 2017年10月19日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 50 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 9月19日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
10月19日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 長棟 輝行 東京大学 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 教授

講師

長棟 輝行(ながむね てるゆき) 東京大学 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 教授
【略歴】
昭和50年3月 東京工業大学 工学部 卒業
昭和52年3月 東京工業大学 大学院理工学研究科 修士課程修了
昭和52年4月〜平成5年8月 理化学研究所 研究員、副主任研究員
昭和63年8月〜平成元年8月 米国イリノイ大学 客員研究員
平成5年8月 東京大学工学部 教授
平成7年4月 東京大学大学院工学系研究科 教授 現在に至る
【学会活動】
日本生物工学会 理事、化学工学会 理事、酵素工学研究会 会長、
アジアバイオテクノロジー連盟 副会長などを歴任、日本工学アカデミー会員
【現在の研究テーマ】
(1) 細胞の増殖、分化、生存、死などの運命を制御する人工受容体の開発と応用
(2) 自己組織的に複数種の酵素の複合体を構築する技術の開発と応用
(3) 細胞を格子状に配置し、細胞の機能を一細胞レベルで解析する技術の開発と応用

戻る