講座詳細

Human Motion Analysis & Robotics〜感情認識とロボット工学の試み〜

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講座趣旨

 今回の講座では、私たちの研究室の最新の成果についてお話しします。私たちは学際的な研究をしていますが、主には、ヒトの行動や感情を分析しロボット工学に応用しながら研究を行うロボット研究者です。つまり、ヒトとロボットをそれぞれ個別に研究するだけでなく、両者の相互作用についても研究しています。新たなロボットを開発するために、制御理論と人工知能の研究にも取り組んでいます。また、ロボット開発のために、生物力学、心理学、ときには哲学を研究に取り入れることもあります。最新のモーションキャプチャの技術を利用したりしながら、非言語コミュニケーションを理解し、運用できるロボットの制作を目指し、試作を重ねています。私たちの研究の大部分は、ヒトの感情的な行動を計測し、分析し、再現することで、ロボットによる感情表現を可能にすることです。

 ほとんどの人にとり、他人とコミュニケーションすることは “自然”なことでしょう。私たちは、非言語コミュニケーションを手段として用いることで、自分の意図や感情を相手に伝えたり、その意思疎通自体の目的を発信したりしています。
 では、人がロボットとコミュニケーションする際には、何が起こるでしょうか。私たちの研究成果は、人と機械、あるいは人とロボットとのコミュニケーションを理解し、また、感情の認識や社会的な事柄に関する認識といった人工的な認識を創造していくために、利用されています。
 この講座では、私たちの最新の研究成果を紹介します。その他、天文・科学情報スペースに設置予定のモーションセンサー「Leap Motion」についても解説します。

講座概要

講座日程 2017年11月10日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 10月17日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
11月10日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 ベンチャー・ジェンチャン 東京農工大学大学院 工学研究院 准教授

講師

ベンチャー・ジェンチャン 東京農工大学大学院 工学研究院 准教授
 2003年、ナント大学(フランス)情報工学研究科ロボット工学・制御博士課程修了。博士(工学)。
04年来日してから個性に基づくヒューマン・ロボットインターラクションを目指し、人間の動力学からロボットの行動をデザインする研究に取り組む。心理学者、生理学者、神経科学者、デザイナー、人間工学者、バイオメカニストなどと学際的なフィールドで活躍。

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