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講座詳細

高齢者福祉研究(ゼミ)【Zoom講座】
〜地域ケアシステムの強化をめざして〜

C2031700_web.pdf

講座趣旨

 本講座は、高齢者が直面する生活問題を理解し、高齢者福祉の現状と課題を掘り下げ、新たな高齢者及び家族に対する地域ケアの展望を描くことを目的としています。したがって、最新の情報を提供するとともに、具体的な実践事例や制度・政策を通して、学習を深めていきます。
 昨今の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、高齢者自身及び介護する家族の生活環境は激変し、フレイルの悪化、孤立等の問題が深刻になっています。また、保健医療福祉サービスの提供者及び活動者は、今までの支援を行うことができないばかりか、事業・活動の継続自体が問われています。
 この状況にあって、今回は、講座の中で11月6日から27日開催の「新型コロナウイルス時代の地域ケア(Zoom講座)」を視聴し、三鷹市、調布市、小金井市の高齢者福祉に関わる取り組みを通して、その現状と課題、可能性を学びます。
 現場の実践者、経験者、これから新たな事業や活動に従事したいと思う方、関心の高い市民の方、ぜひご出席ください。
 なお、例年通り、本年の講座では、高齢者問題、高齢者福祉の歴史的検証、介護保険等福祉制度の現状と課題、権利擁護システム、認知症対応、高齢者に対する援助等の基本的学習を行います。

※本講座は、ルーテル学院大学大学院の正規講義です。三鷹ネットワーク大学で募集する受講生に加えて、ルーテル学院大学の大学院生が履修します。
※三鷹ネットワーク大学の受講生は単位取得ができません。

※オンライン会議アプリのZoomを使用した講座です。
ご自宅などからご参加ください。

※三鷹ネットワーク大学ホームページ等でお申し込みいただいた後に、受講料のお支払い(Peatix)の案内を別途メールでお知らせします。

講座概要

講座日程 2020年10月30日 (金)
 〜2020年12月11日 (金)
時間 下記をご確認ください。
定員 10 人
回数 7回 通し受講
受講料 一     般 3,000 円
市     民 2,400 円
市民在勤・在学 2,400 円
市 民 学 生 1,800 円
会     員 1,500 円
難易度 ★★★
会 場 下記をご確認ください。
受付期間 10月6日(火)午前9時30分〜10月29日(木)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
10月30日
18時30分〜21時00分 オンライン 市川 一宏 高齢者福祉研究の基本的視座
 ここでは、1.今日の高齢者問題の所在、2.高齢者福祉の展開について基礎的学習を行います。具体的には、まず高齢者人口の動向、家族形態の変化、経済的問題、ケアの課題等を学習します。あわせて、(a)貧困者対策から福祉対策へ、(b)入所施設中心から在宅福祉中心へ、(c)担い手の多様化、多元化、(d)社会福祉士・介護福祉士・ケアマネジャー等の専門職化、(e)措置から契約へ、(f)国中心から地方分権化へ、(g)ケア中心から自立支援と予防への拡大、(h)地域包括ケアとまちづくりへの展開、(i)保健医療福祉の連携、等の高齢者福祉の展開を学習します。
第2回
11月 6日
18時30分〜21時00分 オンライン 市川 一宏 新型コロナウイルスが猛威を振るう時代における地域ケア
【Zoom講座】新型コロナウイルス時代の地域ケアを考えるトークセッション(第1回)を視聴します。

 医療、看護、福祉の視点から、今日における新型コロナ感染症がもたらす問題と、これからの地域ケアのあり方について、情報を交換し、協働した取り組みを模索します。
<基本的視点>
〔ゲストスピーカー〕
・[医療の視点から] 角田徹(東京都医師会副会長・角田外科消化器科医院院長)
・[看護の視点から] 嶋澤順子(東京慈恵会医科大学医学部看護学科教授)
・[福祉の視点から] 和田敏明(ルーテル学院大学名誉教授、社会福祉法人東京聖労院理事長)
<在宅福祉の実践:現状と問題提起>
〔ゲストスピーカー〕
・原口彰男(地域包括支援センターちょうふの里管理者、調布市高齢者福祉推進協議会副会長)
・久野紀子(小金井にし地域包括支援センター管理者)
・麻生喜美江(三鷹市社会福祉事業団高齢者福祉部次長)
第3回
11月13日
18時30分〜21時00分 オンライン 市川 一宏 困難な時代だからこそ、在宅医療・福祉サービスの原点に立ち返る
【Zoom講座】新型コロナウイルス時代の地域ケアを考えるトークセッション(第2回)を視聴します。

 フレイルの悪化、孤立等の問題が深刻になっている現状にあって、保健医療福祉サービスの事業者、担い手は、どのように支援を継続し、強化していくことができるのかが、課題になっています。そこで、このトークセッションでは、在宅福祉・在宅医療の本来の役割と可能性を検討し、新たな地域ケアを模索します。 第1部では、訪問介護、ケアマネジャー、地域包括支援センターに関して、1.現状認識、2.在宅福祉・医療の役割、3.新たな支援の提案を頂きます。第2部では、ちょうふ在宅医療相談室、こがねい医療介護連携ネットワーク、三鷹市における介護予防等について、ご報告頂きます。
【第1部】在宅福祉の実践(これからの在宅福祉<提言>)
〔ゲストスピーカー〕
・原口彰男(地域包括支援センターちょうふの里管理者、調布市高齢者福祉推進協議会副会長)
・久野紀子(小金井にし地域包括支援センター管理者)
・麻生喜美江(三鷹市社会福祉事業団高齢者福祉部次長)
【第2部】在宅医療の実践
〔ゲストスピーカー〕
・小川聡子(医療法人社団東山会理事長、調布市医師会理事地域医療部、調布市高齢者福祉推進協議会会長)
・齋藤實和(さいとう医院院長、小金井市介護保険事業計画策定委員会医師会代表委員、前小金井市医師会長)
・内原正勝(うちはら内科クリニック理事長・院長、三鷹市医師会会長、第八期三鷹市介護保険事業計画検討市民会議副会長)
第4回
11月20日
18時30分〜21時00分 オンライン 市川 一宏 明日の地域を切り開く介護保険・高齢者保健福祉計画
【Zoom講座】新型コロナウイルス時代の地域ケアを考えるトークセッション(第3回)を視聴します。

 新型コロナウイルスの感染症の拡大が明確になった4月以降、三鷹市、武蔵野市、調布市、小金井市、そして東京都は情報交換を行い、対策に取り組みました。そして、今年は、2021年から2023年の介護保険・高齢者保健福祉計画の作成年度にあたり、3市及び都では、高齢者が置かれている現状を把握し、取り組むべき重点事項を明らかにし、可能なあらゆる施策を模索し、計画に位置づけようとしています。中間報告として、3市と東京都の計画の内容を紹介していただきます。
〔ゲストスピーカー〕
・市橋宗明(三鷹市健康福祉部介護保険課長補佐)
・松井佳孝(調布市高齢者支援室室長)
・鈴木茂哉(小金井市福祉保健部介護福祉課長)
・武田文彦(東京都福祉保健局高齢社会対策部計画課長)  
第5回
11月27日
18時30分〜21時00分 オンライン 市川 一宏 明日の地域を切り開く福祉実践
【Zoom講座】新型コロナウイルス時代の地域ケアを考えるトークセッション(第4回)を視聴します。

現在、共生社会を目指した様々な取り組みがなされています。これは、「助ける」「助けられる」関係から、「互いに助け合う」関係を目指した地域の再生であり、他方、高齢者福祉、児童福祉、障害者福祉等という分野ごとに行われている施策の枠を超えて総合的に対応しようとする試みです。ここでは、5名の方に登場して頂き、その実践を通して、地域ケアの可能性を検証していくことを目的としています。
〔ゲストスピーカー〕
・[地域ケアネット] 畑谷貴美子(地域ケアネットワーク・新川中原会長)
・[共生型デイ] 森田和道(NPO法人地域の寄り合い所また明日)
・[セカンドライフ応援キャンペーン] 藤島秀雄(調布市高齢者支援室計画係地域ケア推進担当)
・[0歳から108歳までの在宅ケア] 柳本文貴(NPO法人グレースケア機構代表)
・[ボランティア・地域活動をバックアップ] 道三啓吾(三鷹市社協ボランティア推進係係長)
第6回
12月 4日
18時30分〜21時00分 オンライン 市川 一宏 高齢者支援システムと援助を学ぶ
 契約時代における高齢者の権利保障として、選択の保障と利用支援、地域福祉権利擁護事業と成年後見制度、苦情対応システム、第三者評価事業における質の担保等があげられます。しかし、それらが援助に十分組み込まれているかは、疑問の点も少なくありません。そもそも援助の専門性とは何か、踏み込んで考察します。
第7回
12月11日
18時30分〜21時00分 オンライン 市川 一宏 これからの高齢者福祉の展望
 地域包括ケアシステムに代表とされる近年の改革、高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画、地域福祉計画は、高齢者福祉が従来の日常生活動作能力を軸としたケアから、生活者の視点からの「生活の質」(QOL:Quality of Life)を尊重した援助への移行を迫っています。さらに、地域ケアのあり方を検証することが不可欠であり、保健医療福祉だけでなく、まちづくりや環境との協働に関して考察し、総括として、求められている高齢者福祉のあるべき姿を考えます。

講師

市川 一宏(いちかわ かずひろ) ルーテル学院大学 教授・学術顧問
 日本社会福祉学会監事、第8期東京都高齢者保健福祉計画策定委員会委員長、東京都共助社会づくりを進めるための検討会委員長、三鷹市、調布市、小金井市、練馬区等の介護保険事業計画等の策定に関わる責任を担う。国・都道府県・市区町村の行政、社会福祉協議会、民間団体における計画の策定、実施、評価および調査研究、人材養成等に多数関わる。近年、社会福祉の推進を通したまちづくり、保健医療福祉等の連携、共生・参加型社会における福祉政策と実践の統合に関する研究を進めている。

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