講座詳細

「太陽系ウォークはとまらない!」オンライン天文講座シリーズ

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講座趣旨

「チーム科学の森みたか」企画
「太陽系ウォークはとまらない!」
オンライン天文講座シリーズ


三鷹市内全体を太陽系に見立てて、惑星スタンプを集めるスタンプラリー「みたか太陽系ウォーク」は、新型コロナウイルス感染症の影響で今年は中止となりましたが、「太陽系ウォークはとまらない!」と題して、様々な関連イベントを実施します。その一環で「チーム科学の森みたか」と協働して、オンライン天文講座を9月から11月にかけて開催します。

コーディネーター:半田 利弘(はんだ としひろ)鹿児島大学理学部教授・天の川銀河研究センター長

※ オンライン会議アプリのZoomを使用した講座です。ご自宅などからご参加ください。

※ お支払い完了後、Peatixからのメールにて、Zoomのアドレス、ID、パスワードをお知らせします。ご確認ください。

「チーム科学の森みたか」とは、三鷹市・国立天文台・三鷹ネットワーク大学が進めてきた科学文化の振興事業の関係者が集まり『みたかサイエンスラボ』事務局として2018年に発足し、科学イベントなどを開催してきた団体です。

【第1回】「はやぶさ2の遙かな道」
9月26日(土) 午後6時〜7時
講師:吉川 真(宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授、「はやぶさ2」プロジェクトミッションマネージャ)
申込期間:9月15日(火)午前9時30分〜9月25日(金)午後9時
https://taiyok20200926.peatix.com

【第2回】「ユニバーサリズム革命と宇宙人」
9月27日(日) 午後3時〜4時
講師:縣 秀彦(国際天文学連合国際普及室長、国立天文台准教授)
申込期間:9月15日(火)午前9時30分〜9月26日(土)午後9時
https://taiyok20200927.peatix.com

【第3回】「知っているようで知らない太陽」
10月4日(日) 午後3時〜4時
講師:柴田 一成(京都大学名誉教授、前花山天文台長)
申込期間:9月23日(水)午前9時30分〜10月3日(土)午後9時
https://taiyok20201004.peatix.com

【第4回】「ハビタブル惑星地球の進化」
10月18日(日) 午後3時〜4時
講師:田近 英一(東京大学大学院理学系研究科教授)
申込期間:9月23日(水)午前9時30分〜10月17日(土)午後9時
https://taiyok20201018.peatix.com

【第5回】「木星の内部を地球で作る」
10月25日(日) 午後3時〜4時
講師:佐野 孝好(大阪大学レーザー科学研究所助教)
申込期間:9月23日(水)午前9時30分〜10月24日(土)午後9時
https://taiyok20201025.peatix.com

【第6回】「太陽系小天体の謎を探る―予測できないから面白い」
11月8日(日) 午後3時〜4時
講師:渡部 潤一(国立天文台副台長)
申込期間:9月23日(水)午前9時30分〜11月7日(土)午後9時
https://taiyok20201108.peatix.com

☆彡 その他の「太陽系ウォークはとまらない!」企画イベントについては、こちらをご覧ください。

 

講座概要

講座日程 2020年 9月26日 (土)
 〜2020年11月 8日 (日)
時間 下記をご確認ください。
定員 25 人 (先着制)
回数 6回 (各回申込み)
受講料 500 円
難易度 ★★☆
会 場 下記をご確認ください。
申し込み Peatixでの申し込み・支払いです。左のリンクからお申し込みください。空席情報については、リンクからご確認ください。お支払い完了後、Peatixからのメールにて、ZoomのURL、ID、パスワードをお知らせします。ご確認ください。
受付期間 講座により異なります。Peatixをご覧ください。

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
9月26日
18時00分〜19時00分 オンライン講座 吉川 真 「はやぶさ2の遙かな道」
 小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年12月に打ち上げられた後、約3年半をかけて18年6月に小惑星リュウグウに到着しました。初めて見るリュウグウの姿は、そろばんの珠にそっくりな形状。これは、誰も予想していなかったものです。さらにその表面は大小無数の岩だらけで、着陸するには非常に手ごわい天体であることも分かりました。このリュウグウで、「はやぶさ2」は数々の世界初のミッションに挑戦し、すべて成功しました。そして現在、今年の12月6日に地球にサンプルが入ったカプセルを帰還させようとしています。「はやぶさ2」のミッションの全貌についてご紹介します。
https://taiyok20200926.peatix.com
第2回
9月27日
15時00分〜16時00分 オンライン講座 縣 秀彦 「ユニバーサリズム革命と宇宙人」
 COVID-19感染症拡大に伴って経済規模が縮小するとともに過度な国家主義や個人主義の蔓延が懸念されています。ウィズ・コロナの時代、なぜ、国際主義やインクルージョンが重要なのでしょうか? 本講演では、21世紀型科学技術の最先端を担う国際天文学連合の戦略計画や “Big Ideas in Astronomy”(天文学リテラシー提案書)からその意味を読み解いていきましょう。
https://taiyok20200927.peatix.com
第3回
10月 4日
15時00分〜16時00分 オンライン講座 柴田 一成 「知っているようで知らない太陽」
 太陽は地球上の生命にとって母ともいえる存在です。しかし母はやさしいだけではありません。時折、爆発(フレア)を起こして地球環境や生命にまで影響、被害を及ぼすことがあることがわかってきました。巨大フレアが発生すると、通信障害、人工衛星故障、停電、宇宙飛行士の被ばくなどの被害が起きます。最近、最大級の太陽フレアの10〜1000倍という超巨大フレア(スーパーフレア)が、太陽と良く似た星で大量に発見されました。太陽においてもスーパーフレアが起きるかもしれません。もしスーパーフレアが太陽で起きたら地球はどうなるのでしょうか?
https://taiyok20201004.peatix.com
第4回
10月18日
15時00分〜16時00分 オンライン講座 田近 英一 「ハビタブル惑星地球の進化」
 太陽系が形成された約46億年前、地球は誕生しました。巨大衝突によって高温状態となった原始地球は急速に冷却され、温暖湿潤環境を持つ惑星へと進化しました。生命はそのような初期地球において誕生したと考えられています。地球がハビタブル(生命が生存可能)な惑星である理由は、地球軌道が太陽からちょうどよい距離だったということだけでなく、地球内部の活動によって、地表面のプレートが運動し、火山活動が活発に生じ、巨大な大陸が形成されたことにあります。本講演では、他の太陽系天体にはない地球の特徴について解説します。
https://taiyok20201018.peatix.com
第5回
10月25日
15時00分〜16時00分 オンライン講座 佐野 孝好 「木星の内部を地球で作る」
 木星のような巨大ガス惑星がどのように誕生したのか?その謎を解く重要な鍵が、木星内部の構造に含まれていると考えられています。しかし、観測で得られるのは表面付近の情報のみで、内部の構造を直接見ることはできません。そこで期待されているのが、地上の模擬実験です。大阪大学にある巨大なレーザー装置を用いると、木星深部の極限的な高圧力状態の水素を作り出すことができます。そこでは、水素が金属のような性質を持つことが期待されています。本講演では、実験室で行われているユニークな惑星研究の取り組みついて紹介します。
https://taiyok20201025.peatix.com
第6回
11月 8日
15時00分〜16時00分 オンライン講座 渡部 潤一 「太陽系小天体の謎を探る―予測できないから面白い」
 天文学というと、日食や月食など秒単位で予測ができる現象が思い浮かぶかもしれません。しかし、予測できないこともまだまだたくさんあります。特に太陽系小天体、彗星やその子供である流星群の予測は極めて困難です。ですが、そんな難しさや一期一会の出会いも天文学の面白さの一面でもあります。そんな太陽系小天体の魅力にとりつかれています。実例をもとに太陽系小天体、彗星や流星の研究の魅力の一端をご紹介します。
https://taiyok20201108.peatix.com

講師

吉川 真(よしかわ まこと) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授、小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトミッションマネージャー
 宇宙航空研究開発機構、宇宙科学研究所、准教授。理学博士。「はやぶさ2」ミッションマネージャ。1962年、栃木県栃木市生まれ。東京大学・同大学院卒業。郵政省通信総合研究所、フランスのニース天文台等で職務を行った後、98年より現職。専門は天体力学で、太陽系天体探査や天体の地球衝突問題について研究を進めている。
縣 秀彦(あがた ひでひこ) 国際天文学連合国際普及室長、国立天文台准教授
 国際天文学連合(IAU)・国際普及室(OAO)室長、国立天文台准教授・普及室長、東京学芸大学大学院修了(教育学博士)。『怖くて眠れなくなる天文学』(PHP研究所、2020年)、『日本の星空ツーリズム』(緑書房、2019年)など多数の著作物を発表。NHKラジオ深夜便、NHK高校講座等に出演中。
 Twitter: @agata_naoj
柴田 一成(しばた かずなり) 京都大学名誉教授、前花山天文台長
 宇宙物理学者・理学博士。京都大学名誉教授、同志社大学客員教授。1954年生まれ、大阪府出身。京大理学部、同大学院卒。愛知教育大、国立天文台助教授を経て、京都大学理学部教授、同附属天文台長(15年間)、日本天文学会会長(2年間)を歴任。2020年日本人としては初の米国天文学会ヘール賞を受賞。著書は『太陽の科学』(NHK出版、2010年)ほか多数。
田近 英一(たぢか えいいち) 東京大学大学院理学系研究科教授
 1963年東京生まれ。82年東京都立西高等学校卒業、87年東京大学理学部地球物理学科卒業、92年東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。現在、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授、日本学術会議第三部会員/地球惑星科学委員会委員長、公益社団法人日本地球惑星科学連合会長。
佐野 孝好(さの たかよし) 大阪大学レーザー科学研究所助教
 1998年東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了。その後、国立天文台、米国メリーランド大学、英国ケンブリッジ大学でのポスドク研究員を経て、2003年より現職。大阪大学では大型レーザー装置を用いた天体現象模擬実験に挑戦しています。
渡部 潤一(わたなべ じゅんいち) 国立天文台副台長
 1960年、福島県生まれ。東京大学大学院、東京大学東京天文台を経て、現在、自然科学研究機構国立天文台副台長、教授、総合研究大学院大学教授。理学博士。太陽系小天体の研究の傍ら、講演、執筆、メディア出演など幅広く活躍。国際天文学連合では、惑星定義委員として準惑星という新しいカテゴリーを誕生させ、冥王星をその座に据えた。著書に『第二の地球が見つかる日』(朝日新聞出版、2019年)、『最新 惑星入門』(同、2016年)など。

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