講座詳細

中央線沿線の文学風景II(Bコース)
山口瞳から多和田葉子まで〜 国分寺・国立・八王子周辺

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※用紙で受講者登録または講座申し込みをされる場合は上記からダウンロードしてください。

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講座趣旨

 JR中央線沿線には多くの文学者が居住し、珠玉の作品を発表し続けて来ました。著名な文学者たちが、関東大震災や太平洋戦争による空襲さらに高度経済成長などにより大きく変貌した新宿から西の中央線沿線の風景をどのように描いたのか、また沿線地域になぜ移り住んだのか、地域とどのような関わりを持ったのかを辿ることにより、文学作品を読む新たな楽しみを見つけるとともに、地域の魅力を再発見していきます。さらに、描かれた風景が作品の中でどのような役割を与えられているのかも考えていきます。

 本講座は、2020年10月に開催した連続講座『中央線沿線の文学風景〜村上春樹から眤七阿泙如遡鄒遏国分寺崖線 (ハケ) を辿る』の続編に位置づけられますが、これに参加していない方にも理解が深まるように工夫します。教室で講座を受講するだけのAコース(講座2回)と、講座受講に加えて実際に文学作品の舞台を辿る散策を含むBコース(講座2回、散策1回)の2つを用意しました。A・Bいずれかのコースを選んでお申し込みください(通し受講のみ)。同時に両方の申込はできません。

[10月23日(土)散策の行程]
午後1時にJR南武線・矢川駅改札に集合
 南養寺、くにたち郷土文化館、城山公園、谷保天満宮・山口瞳文学碑、富士見台第一団地、大学通り、一橋大学、旧国立駅舎、午後4時ごろJR国立駅で解散
・全体行程で約6km
・持ち物:飲み物、配布資料、当日天候に応じて雨具等
・三鷹ネットワーク大学が加入しているNPO活動保険適用対象です(事故・怪我等の保障)。
・原則雨天決行します。(天候によりコースを変更する場合があります。)

※本講座は新型コロナウイルス感染症による「緊急事態宣言」の期間延長により中止となった2021年5月の連続講座を、10月に日程変更したものです。5月の講座に申し込まれた方も再度申込みが必要です。

講座概要

講座日程 2021年10月16日 (土)
 〜2021年10月30日 (土)
時間 下記をご確認ください。
定員 15 人 (先着制)
回数 3回 (通し受講のみ)
受講料 2,000 円
教 材 講義レジメ
難易度 ★☆☆
会 場 下記をご確認ください。
受付期間 9月7日(火)午前9時30分〜10月15日(金)閉館時間

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
10月16日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学 矢野 勝巳 国分寺から高尾周辺までの文学風景
 文学風景の様々な捉え方とその意義について考察します。また、中央線沿線ゆかりの作家や文学風景の特徴について、歴史的変遷を含めて辿っていきます。国分寺から八王子・高尾周辺までのいずれかの場所を描いた作品のキーワードを読み込んでいきます。主な作品として、沿線地域を多数描いた松本清張や映画の原作を契機に注目されている国分寺市在住だった佐藤泰志の諸作品、八王子で育った篠田節子の『絹の変容』や笙野頼子『居場所もなかった』、八王子市内のニュータウンに住んでいた重松清『定年ゴジラ』などがあり、作品の中の風景を見ていきます。
第2回
10月23日
13時00分〜16時00分 散策コース(屋外) 矢野 勝巳 中央線沿線の文学風景を歩く〜「国立(くにたち)大学通り」と谷保天満宮周辺〜
 国立は、甲州街道の北と南では大きく性格が異なり、文学作品にも大きな影響を与えています。北の大学通り周辺は多くの作品に登場しますが、南の地域も重要な舞台です。国立ゆかりの作家である山口瞳『居酒屋兆治』や多和田葉子『犬婿入り』などは南部地域からも触発されて書かれています。そこで、「くにたち郷土文化館」で市内の全体を把握した後、湧水や樹木が豊富で今も農の風景が広がる歴史ある南部地域から一般によく知られている北部地域まで実際に歩き、重層的に国立を体験します。
第3回
10月30日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学 矢野 勝巳 国立周辺の文学風景
 国立は、多和田葉子や山口瞳の作品以外にも国分寺でジャズ喫茶を営んでいた村上春樹の『スプートニクの恋人』や忌野清志郎の曲で有名なたまらん坂を描いた黒井千次『たまらん坂』、映画の原作でもある長嶋有『サイドカーに犬』にも登場します。このほか、テレビドラマ原作としても知られる東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』、国立駅近くの国分寺市民であった小島信夫『各務ヶ原 名古屋 国立』に加えて国立市在住の嵐山光三郎の諸作品など多彩な作品があり、作家が国立の街をどのように描いてきたかを考察します。

講師

矢野 勝巳(やの かつみ ) 元 三鷹市山本有三記念館 館長
 法政大学社会学部卒。1978年三鷹市役所入庁。長年生涯学習や文化事業に携わる。文学関連では、『没後50年太宰治展 心の王者』や太宰治文学サロン及び『三鷹市市制施行60周年記念展 三鷹ゆかりの文学者たち』等の企画・実施を担当する。三鷹市山本有三記念館館長及び三鷹市文芸担当課長を歴任。三鷹市役所退職後は、中央線沿線ゆかりの文学者や沿線を描いた作品の調査研究を行っている。著書に『歴史的環境の形成と地域づくり』共著(名著出版)、『日本近代文学館 館報』や『多摩のあゆみ』等への執筆。

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