講座詳細

脳と心の情報科学【オンライン講座】

C2150900.pdf

講座趣旨

電気通信大学企画講座
脳とこころの情報科学
 皆さんがものを見たり、聞いたり、触ったりすると、目、耳、皮膚で電気信号が発生し、その電気信号は脳に送られます。脳では、受け取った電気信号が解釈され、皆さんが何を見て、聞いて、触ったのかが認識されます。すなわち、皆さんが感じている「世界」は、実は感覚に基づいて皆さんの脳が作り出したものなのです。そして錯覚現象などでもよく知られる通り、皆さんが目の前に存在していると信じている「世界」と、実際に物理的に存在している世界は、必ずしも一致するとは限りません。皆さんが信じて疑わない目の前に広がる世界は、実は脳によって歪めて解釈されているかもしれないのです。
 そんな私たちの脳が、果たしてどのような世界を作り出しているのか、直接覗いてみたくなりませんか?
 本講座では、主に視覚的な体験を中心として、私たちの知覚が歪められる錯覚現象を紹介しつつ、脳が作り出している世界の像を脳神経科学と情報科学の力を借りて直接覗き見る試みを紹介します。こうした技術のさらなる応用として、私たち自身の身体に対する認識をも変容させようとする我々の研究グループの最新の試みについてもご紹介します。

【お申込みリンク】
https://uec-mnu20211008.peatix.com

講座概要

講座日程 2021年10月 8日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 80 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 オンライン(Zoom)
申し込み Peatixでのお申し込み・お支払いです。左のリンクからお申し込みください。
受付期間 9月21日(火)午前9時30分から10月7日(木)閉館まで

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
10月 8日
19時00分〜20時30分 オンライン(Zoom) 宮脇 陽一

講師

宮脇 陽一(みやわき よういち) 電気通信大学大学院 情報理工学研究科機械知能システム学専攻・教授 
 富山県出身。大阪大学工学部応用物理学科卒、東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了、同大同研究科先端学際工学専攻博士課程終了、博士(工学)。2001〜06年理化学研究所脳科学総合研究センター(うち2004〜05年JSTさきがけグループメンバー(研究員))、2006〜12年NICT/ATR脳情報研究所、2012〜17年 電気通信大学先端領域教育研究センター准教授を経て、2017年から現職。専門は脳神経科学。ヒト脳活動計測、視覚科学、機械学習、信号処理などを用いた研究に従事。著書に『自在化身体論』(NTS、2021年)、『日常と非日常からみるこころと脳の科学』(コロナ社、2017年)、『ユニーク&エキサイティングサイエンスII:あたまの中の情報を映像化せよ』(近代科学社、2013年)などがある。2014、2009年日本神経回路学会論文賞、他受賞。

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