講座詳細

数学はこんなに面白い!6 1月 特別編
パソコンによる素数判定

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講座趣旨

 現代数学は抽象化が進み、一見どのように発生し、どのように使われるかが見えにくくなっていますが、実は生活の中や他の自然科学の中に、その源を持ち、思いもよらない応用を持っていたりします。それらの源を訪ねたり、どうして、その応用を持つに至ったかを明らかにしたいと思います。

 月1回ずつ、幅広くテーマを選んでお話ししていきます。出来るだけ予備知識を必要としないように、必要な知識は講座の中で説明していく予定です。
数学が好きな方、数学で語り合う仲間を見つけたい方、久しぶりに勉強したい方、数学には興味があるけど難しそうだなと思う方、ぜひこの機会にお集まりください。2015年度も4月から毎月1回開催をしていきます。
 
 1月のテーマは「パソコンによる素数判定」です。今回は趣向をかえて、ハマフ(株)代表取締役、濱中由典さんと小林一章先生のお二人で講義を行います。

【1月の内容】
 コンピュータの暗号化において素数は重要な位置を占めています、素因数分解はコンピュータを利用しても困難であることがその理由です。
 素因数分解の元となるのが素数の算出であり素数判定となります。現在の素数判定の基本となる定理はフェルマーの小定理が利用されています。今回は、フェルマーの小定理を元にした幾つかの素数判定と2002年に発表されたAKS素数判定法について、整数演算においては最適である関数型言語Haskellによる実装をベースに素数判定の処理速度などから、素数判定の困難さについて紹介します。

講座概要

講座日程 2016年 1月 7日 (木)
時間 10:00〜11:30
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間

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日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
1月 7日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 小林 一章 東京女子大学名誉教授
濱中 由典 ハマフ(株)代表取締役

講師

小林 一章(コバヤシ カズアキ)  1940年東京生まれ。早稲田大学理工学研究科卒業。神戸大学、北海道大学を経て、84年から東京女子大学文理学部数理学科教授。2009年より同大学名誉教授。専門は位相幾何学で80年代後半より結び目の研究を始め、その後空間グラフの研究に重心を移す。著書に「曲面と結び目のトポロジー」(朝倉書店)、「空間グラフの理論」(培風館)など。(公財)数学オリンピック財団前理事長。
濱中 由典(ハマナカ ヨシノリ) ハマフ(株)代表取締役
 1956年生まれ広島県出身。愛媛大学理学部物理学科卒業。79年からコンピュータソフトウェア開発会社に勤務、87年特種情報処理技術者、01年RIMS認定プロジェクトマネージャー(PM)資格を取得。金融機関や商社などの業務システムや電子政府関係のシステム開発に携わる。98年の中央省庁向け電子申請、電子入札システムの開発以降、JAVAをベースにしたWebシステ開発のプロジェクトに携わっている。2012年に会社を設立し現在に至る。

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