講座詳細

生きものと共生する水田農業
〜コウノトリ・トキを保全する地域の仕組みづくり〜

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※用紙で受講者登録または講座申し込みをされる場合は上記からダウンロードしてください。

講座趣旨

 日本獣医生命科学大学は、「人と動物の生命はひとつ」を合言葉に、最先端の獣医学と動物の保健看護、産業動物の生産と供給、安全な食品の流通と食育、食の安全など、新しい生命科学を探究している大学です。
本講座は、同大学の最新の研究成果を交えて、生命と食料生産のあり方を考える全4回のシリーズの第2回です。
 
 今回は「動物」といっても家畜ではなく、農村に生息する野生動物に注目します。
近年、水田や農業用水路などが、生態系・生物多様性保全にとって重要な環境とみなされるようになっています。農業・農村に対する社会のニーズが、微妙に、しかし着実に変わってきているのです。
 今回の講座では、具体例として、コウノトリやトキといった希少鳥類を保全しながら水田農業振興に取り組む地域にスポットを当てます。私たち人間が生きものと「共に生きる」ために、どんな社会が必要なのか、一緒に考えてみませんか?

 コウノトリ、トキなどの希少鳥類の保全活動が行われている地域は、稲作がさかんな水田農業地帯でもあります。これらの種は、おもに水田で昆虫や両生類などの動物を食べるからです。水田に十分な餌生物を確保するには、通常と異なる水管理や減農薬栽培といった取り組みが必要であり、現在、こうした取り組みを水田農業振興に結びつける仕組みづくりが、各地域で進んでいます。その実態を訪ね、私たち人間が生きものと「共に生きる」ための社会のあり方を、一緒に考えてみましょう。

 
 ※シリーズ第3回は平成30年1月31日(水)、第4回は2月21日(水)、いずれも午後7時〜8時30分の開催を予定しています。

講座概要

講座日程 2018年 1月16日 (火)
時間 19:00〜20:30
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 12月5日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
1月16日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 桑原 考史 日本獣医生命科学大学 専任講師、博士(農学)

講師

桑原 考史(くわばら たかし) 日本獣医生命科学大学 専任講師、博士(農学)
 1980年新潟県生まれ。東京農工大学大学院連合農学研究科修了。新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター特任教員などを経て2013年より現職。
 専門は農業経済学、農政学。研究領域は農村におけるツーリズム、野生動物被害対策、生物多様性保全。農業を取り巻くさまざまな資源・環境の保全管理と利用に関心があります。最近の主な研究フィールドは、宮城県大崎市、新潟県佐渡市、兵庫県豊岡市です。コウノトリやトキ、マガンといった希少鳥類保全への市民や農業者のかかわり、政策支援、ビジネス化のあり方を、実態調査を通じて考えています。

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