講座詳細

【中止】「猫神様と養蚕」
―蚕糸業と蚕糸技術の発展

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講座趣旨

東京農工大学企画講座
「猫神様と養蚕」
蚕糸業と蚕糸技術の発展
 東京農工大学科学博物館では、企画展「猫神様と養蚕展〜やっぱり最後は猫頼み〜」を開催しています。
 現在、ほとんど見かけることの無くなった“蚕”と“桑”ですが、昭和初期には全農家の4割が“お蚕様”を飼っており、日本で日常的にみられていました。もちろん三鷹市でも養蚕が行われていて、養蚕は身近な産業でした。“お蚕様”は人の手がないと生きていけない生き物です。動くこともほとんど無いので、鼠に食害されることが多々ありました。大切な“お蚕様”を鼠から守るために養蚕農家ではいつしか猫を飼うようになりました。
 養蚕の豊作を願う象徴として「猫」は信仰されるようになったと考えられ、企画展では、錦絵や護符に描かれた猫の姿をみることができます。
 また、幕末の開港以降、生糸を外国に売って外貨を得て、日本の近代化が進められました。明治政府の奨めた殖産興業の重要な一つとして蚕糸業がありました。
 本講座では、企画展と連携した「猫」と蚕糸業の講話、そして、蚕糸技術の発展について紹介していきます。
 

講座概要

講座日程 2020年 3月 1日 (日)
時間 10:00〜11:30
定員 50 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 2月18日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
3月 1日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 横山 岳  江戸時代から現代に至るまでの養蚕について概説します。
 かつての養蚕は天候にまかせていました。そのため繭の出来不出来は自然に任せるしかなく、神頼み・豊作の祈願がおこなわれてきました。安定した大量生産の技術の開発とその発展とともに神頼みも少なくなり、蚕の神様も忘れさられてきました。養蚕の技術の発展と信仰について時代を追って解説していきます。
・関東の蚕糸の神々について:蚕影山神社、新田猫絵など。
・蚕糸技術について:官営製糸工場の設立(葵町製糸場の再発見)と製糸技術の発展など。

講師

横山 岳(よこやま たけし) 東京農工大学大学院農学研究院 准教授
 1984年東京農工大学農学部卒業、1986年東京農工大学大学院農学研究科修了、1986年東京農工大学大学院連合農学研究科中退。1986年東京農工大学農学部助手、1995年助教授、1996年准教授。博士(農学)、東京農工大学科学博物館副館長、日本蚕糸学会代議員、日本シルク学会常任委員。

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