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講座詳細

アニメーション文化講座「アニメーター大塚康生の仕事」

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講座趣旨

三鷹の森ジブリ美術館 協力 第9回アニメーション文化講座
「アニメーター大塚康生の仕事」
 日本の商業アニメーションの創成期から、時流に呑まれることなく、躍動するアニメーションを追求し続けた大塚 康生(おおつか やすお、1931年7月11日〜2021年3月15日)。
 大塚氏が中心となって参加した作品は、アニメーターを志した東映動画作品の頃から、「ルパン三世」などTVシリーズに至るまで、今もファンのみならず多くの人々を魅了して止みません。
大塚氏独特のアニメーションはどのように生まれたのでしょうか。
 またいかにして多くのすぐれたアニメーターを輩出したのでしょうか。
 今回の講座では、第1回で富沢信雄氏、友永和秀氏にアニメーターとしての大塚氏の特徴や思考について語っていただきます。
 第2回・第3回では叶精二氏より、少年時代の機関車・軍用車両スケッチで基礎を培った特異な空間把握と実証主義が、東映動画でエフェクトやアクションのエキスパートとして開花し、不整形で魅力的なキャラクターの演技を達成して行く過程を分析的に展開していただきます。
 第4回では竹内孝次氏より大塚氏の新人研修と後進の指導とはどのようなものだったのか、多くのアニメーターを輩出した大塚氏の魅力ある指導法をお話しいただきます。
 一枚一枚の絵に情熱を込めて劇場版、TVシリーズで確かな足跡を遺し、若手を育て続けた大塚氏。絵を動かすことへの同氏の飽くなき研鑽によって生み出された名シーンを見ながら、今日の日本のアニメーションに見る影響を読み解きます。

※ 本講座の募集開始は、1月4日(火)午前9時30分です。

講座概要

講座日程 2022年 2月 1日 (火)
 〜2022年 2月24日 (木)
時間 下記をご確認ください。
定員 40 人
回数 4回 (先着制)
受講料 一     般 3,000 円
市     民 2,400 円
市民在勤・在学 2,400 円
市 民 学 生 1,800 円
会     員 1,500 円
難易度 ★★☆
会 場 下記をご確認ください。
受付期間 2022年1月4日(火)午前9時30分〜1月30日(日)午後5時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
2月 1日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 富沢 信雄
友永 和秀
大塚康生の作画 〜動かす喜び〜
 絵を大いに動かし、見る人を楽しませてきた大塚康生氏。アニメーションがどういうものか、教書も無い時代に自ら探して学び、獲得した同氏にとって、作画はただ動いて見えれば良いものではなく、「アニメーションは理屈だからね」と語っていた信念があり、矜持を持った人でした。後輩で同僚だった富沢信雄さんと友永和秀さんに、アニメーター大塚氏について語っていただきます。
第2回
2月 8日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 叶 精二 空間把握とアクションの活力 〜東映長編を中心に〜
 大塚康生氏は、戦中・戦後の少年時代に機関車・軍用車両スケッチで実践的に培った観察眼と再現力、先行するディズニーの作画理論や東映動画の先行作品からの学びを活かし、それらを独自に統合・進化させました。その結果、奥行きのある空間把握と繊細かつ大胆なエフェクト・アクションを生み出す職人的アニメーターとして特異な位置を占めて行きます。初期の活躍を担当シーンの特徴と共に分析し、進化の過程を辿ります。
第3回
2月15日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 叶 精二 実証主義と不整形の魅力 〜『ルパン三世』を中心に〜
 大塚康生氏の代表作の一つである『ルパン三世(テレビ第1シリーズ)』。同作品は、アシンメトリーの顔や表情、リラックスしたポーズとキレのあるアクションの振幅、実在の車輌・銃火器・小道具を描く実証主義といった、数々の革新的試みを導入して作画されました。それらは大塚氏の追求して来たテーマとも合致しており、相乗効果で作品の魅力を高めていました。代表的な各場面の設計と効果について展開します。
第4回
2月24日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 竹内 孝次 大塚康生の指導法 〜アニメーターは演技者である〜
 アニメーターを志す若者たちを育てる時、絵で演技させる訓練を積むこと、下手でもいいから動かしてみることなど、大塚氏が機会あるごとに繰り返した持論がありました。そしてそれは多くの優れたアニメーターを育て、羽ばたかせていくことになります。テレコム・アニメーションフィルム入社時に大塚氏の新人研修を受け、また原画の指導を受けられたテレコム・アニメーションフィルムの元代表取締役社長の竹内孝次さんに、大塚氏独自の理論と魅力ある指導法について語っていただきます。

講師

富沢 信雄(とみざわ のぶお ) アニメーション監督
 1974年、「アルプスの少女ハイジ」(ズイヨー)でアニメーションの作画に初参加。日本アニメーションに入社し「フランダースの犬」「母をたずねて三千里」や「未来少年コナン」「赤毛のアン」などに携わる。1979年、テレコム・アニメーションフィルムに移籍。「ルパン三世 カリオストロの城」「じゃりン子チエ」「名探偵ホームズ」「平成狸合戦ぽんぽこ」の原画を担当。現在に至るまで様々なアニメーションの作品の絵コンテ、演出などを手がけ、TVシリーズ「ルパン三世 Part.6」第0話では監督を務めた。
友永 和秀(ともなが かずひで ) アニメーター
 1972年にタイガープロのテレビシリーズ「デビルマン」の作画に初参加。その後OH!プロダクションを経てテレコム・アニメーションフィルムに入社する。「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「ルパン三世 カリオストロの城」「じゃりン子チエ」「名探偵ホームズ」「天空の城ラピュタ」など数々の作品で原画を担当。2015年には30年ぶりとなる「ルパン三世」TVシリーズの総監督を務めた。2016年、第25回日本映画批評家大賞・アニメ部門功労賞を受賞。現在も原画を中心にアニメーターとして活躍中。
竹内 孝次(たけうち こうじ ) 元テレコム・アニメーションフィルム代表取締役社長
 1976年に日本アニメーションに入社。1980年にテレコム・アニメーションフィルムに移籍して「名探偵ホームズ」「じゃりン子チエ」「ルパン三世」「リトル・ニモ」等テレコム作品の制作に携わり、1997年より2012年まで同社代表取締役社長を務めた。現在、アニメーション制作の人材育成にも携わり、産官学連携事業の「アニメーション・ブートキャンプ」を東京藝大と共に実施。そのディレクターを務めている。2016年より東京アニメアワードフェスティバルのフェスティバル・ディレクターに就任。
叶 精二(かのう せいじ ) 映像研究家
 亜細亜大学・女子美術大学・大正大学・東京工学院講師。高畑勲・宮崎駿作品研究所代表。大塚氏には多数取材を行い、大塚氏の著書『作画汗まみれ 増補改訂版』(徳間書店 2001年)では考証その他、『作画汗まみれ 改訂最新版』(文藝春秋 2013年)では構成・編集などを担当。『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの』(2019年)では企画アドバイザー・図録執筆担当。著書に『宮崎駿全書』(フィルムアート社 2006年)、大塚氏・高畑勲監督との共著で『王と鳥 スタジオジブリの原点』(大月書店 2006年)、『「アナと雪の女王」の光と影』(七つ森書館 2014年)、『日本のアニメーションを築いた人々 新版』(復刊ドットコム 2019年)、編著に『ルパン三世 PART1 絵コンテ集』(双葉社 2021年)など。

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